第8章 駆け足でまわる Foundation キットツアー
CocoaのFoundationフレームワークを駆け足で一回りする、という章。
ここはC言語とはかなり違う概念の部分を丹念に説明してあったので、勉強になりました。
C言語にはない型と、C言語と同じ型でも、オブジェクトとして定義されていることで、全く違う機能を持っていたりします。
文字列型が持ついくつかのメソッドは、C言語のライブラリ関数よりも高度な機能を持っていて、それまでの文字列操作の用途として必要と思われるメソッドが、ニーズから生まれて来たのであろうという想像に難くないものでした。例えば文字列の比較に「大文字と小文字を区別しない」メソッドなどは、C言語では自分で実装するしかないものでした。
でも、よくそのようなことはやっていた記憶があるので、後にはこのように標準化されたのでしょう。
また、C言語と大きく違う考え方に「イミュータブルとミュータブル」というものがありました。
イミュータブルとは、生成後に変更ができないオブジェクトで、ミュータブルはその逆に、変更可能なもの。
これもオブジェクト指向プログラミングならではの考え方と思いましたが、残念ながらこの章ではそれを実際にコーディングして覚えるようには書かれていなかったので、概念を一通り読み込んだだけ、という感じでした。でも、タイトルにも「駆け足で」とあったので、その通りでした。
おそらく、もっと深く勉強すれば、多くのことがこの「Foundationキット」にはあるのだと思います。また、ここには戻ってくることになりそうです。